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遠州・三河一社三山

もみじめぐり

不動明王の話~不動大祭~

法多山

 毎月28日は、不動明王のご縁日です。不動明王は「お不動様」と呼ばれ、多くの方に信仰されている仏様です。(以下、お不動様と称します。)お不動様の特徴といえば、まず手に持っている2つの道具があげられます。右手の剣を「智慧の利剣(ちえのりけん)」、左手に持つ縄を「羂索(けんさく)」といいます。右手の利剣は、人を傷つけるためのものではなく私たちの心に巣くう怒りや苦しみ、欲望といった煩悩(ぼんのう)を私たちの心から切り離すための剣です。また左手の羂索は、悪事を働いたり、間違った道へと進もうとする人がいれば、この縄で縛りつけてでも正しき道へと導こうというお不動様のお心を体現している道具です。

また、お不動様は大きな火炎「迦楼羅炎(かるらえん)」を背負われています。迦楼羅とは炎をつかさどる伝説の鳥をいい、古代インドでは「ガルーダ」、ヨーロッパでは「フェニックス」、アジアでは「火の鳥」と呼ばれています。(※諸説あり)迦楼羅の炎には、不浄なものを焼き清める力があるといわれており、お不動様が右手の利剣により私たちの心から切り離した煩悩を迦楼羅炎によって焼き清めてくださいます。


また、お不動様の特徴といえばそのお顔があげられます。憤怒の形相といわれる大変怖いそのお顔は、怒って睨みをきかせているのではなく、手を差し伸べるべき困っている人はいないだろうかと常に目を光らせ、懸命に探しているお顔だといわれています。

これらの特徴からだけでもお不動様が常に私たちに救いの手を差し伸べようとしている仏様だということがよくわかると思います。

 法多山では毎年4月28日、不動大祭(ふどうたいさい)が行われます。不動大祭では、屋外にてお祀りをしている不動明王のご宝前において柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)並びに火渡りを行い、ご参列皆様の願い事の成就をご祈願いたします。柴燈大護摩供とは野外にて行われる特別な護摩祈祷をいい、合わせて行われる火渡りは、柴燈大護摩供にて燃えた炭や残り火の上を渡り歩くご修行です。このご祈祷で上がる炎こそがお不動様の炎であり、火渡りにてその炎の上を歩くことで自身に降りかかる厄災や身体の穢れ(けがれ)が焼き清められ、またお不動様からご利益をいただくことが出来るのです。当日は、どなた様でも不動大祭・火渡りにご参列いただけますので、是非お参りください。

≪ 不動大祭・火渡り ≫

日時 : 令和4年4月28日(木)  ※雨天中止(電話にてお問い合わせください。)

       不動大祭 11:00~   火渡り  11:30~

場所 : 法多山境内 不動明王像前

2022.04.28

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